・陣痛開始


お仕事中に「ざぱ~」って感じが。

トイレに行くと、水っぽい液体と、血っぽい液体が。


思わず、「ぎゃ~~~~~~~~~~」って叫びました(笑)


一人目の時には、おしるしも破水もなかったので、正直それがそうなのかは判断できなかったのですが。


そういえば、夕方トイレ行った時もなんか血っぽいのがあったなあ。けど、下痢が続いていて、お尻拭きすぎて切れたのかと思ったけど、ホントは違ったんかなあとかぼんやり考えたり。

そういえば、トイレ入る時、いつもなら背伸びしないとおなかつかえて入りづらかったのに、夕方過ぎからトイレに入りやすかったよなあ、とか。


そんな考えを色々総合して、「始まるかも」と判断しまして。


困ったのが、お仕事。締切にはまだ間に合うけど、せめてやりかけのは片つけたい。

旦那に「始まったかもしれないけど、まだ時間はかかるから大丈夫」と告げて作業を続ける。

痛みの開始時間はメモしておく。



・入院準備


少しは慌てて作業していたのだけど、メモられていく時刻が最初から3~4分おきってどうなんでしょうか(笑)


笑っている場合でもなく、経産婦は進みが速いってういうのは定説なので、入院の準備をチョコチョコ始める。

旦那に息子を起こしてもらう。その間に病院に電話。


「すいません、カルテナンバー*****のppcalですが、なんかおしるしみたいのと破水みたいのありまして、陣痛が3~4分おきなんですけど~」

「すぐ来てください」

「あの~、入院の準備をまだ一つもしてなくて…(笑)」

「ぷっ(っと笑ったのを聞き逃さなかったよ、あたしゃ)。どれくらいでこれますか?」

「30分くらいです」

「なるべく早目にきてくださいね」


電話が終わっても息子起きず。部屋の電気をMAXで点灯し、叩き起こす。


本当ならシャワーを浴びる予定だったのに、破水の疑いがあるならダメと言われる。あぁ、気がつかなければ入っていたのに…(笑)



・病院へ


2chの某スレにカキコをして、着替えをし、カメラとか色々持って入院準備完了。旦那の車でいざ病院へ。

陣痛の波は普通に3分おき。その波が来るたび、偶然とはいえマンホールの蓋をよける筈が乗り上げて車が揺れるのは、嫌がらせに他ならない(笑)

やっとこ到着し、夜間玄関のインターフォンを押した。それが、0:40。



・LDR室へ


病院に入り、夜間受付のナースステーションがある3階まで、階段であがる。そのくらいまだ平気。3階にあがり切ったところで波がやってくる。痛い時は静止してやり過ごす。旦那や息子の目には滑稽に見えただろう。


診察台に上がり内診。内診中に波が来て「いてててて」と声に出る。内診した助産婦さんが何も言わず立ち去ろうとしたので、慌てて子宮口の開き具合を聞く。5センチとの事。まだまだ先は長そうだ。


入院服に着替えて、荷物を持ってLDR室へ。

血管確保のための点滴を打たれ、NST(陣痛監視装置)をつけられる。陣痛の波が来るたびに数値が上がって面白い。数字的にはまだ小さいので、生まれるのは朝方頃?

一通りの仕度がすんだので、体力を温存するため、よっこいしょと横向きになる。


横向きになった途端、NSTの数値がいきなりあがる。

「あちゃ~、体位を変えたからだろうなあ、エラーだよ、この数字」とか脳内で言い訳する。

息子が眠たがったのと、まだまだこれからだというヘンな自信があったので、「まだかかるから寝てなよ」と声をかける。



・いよいよ本番


陣痛の波は3分おきのままだったけど、痛みの度合いが結構深くなってきて、痛みのたびに声が出てしまうい。痛みのがしは呼吸法でなんとかなっていたのだけど、さすがに間に合わなくなってきている。一人目の時は叫んでいた記憶があるから、まだまだかなと思った矢先。


「内診しますのでみなさん外してください」と、旦那と息子が追い出される。

で、内診。

「お尻の方にいきみ来ないかい?」と聞かれる。

「へ?」と思っていると、

「8~9センチ、全開大、準備してください」と助産婦さん。


え(汗)


まだ病院来て1時間たってませんけど~~~~(汗)


とか思っていると、言われたようにいきみがやってくる。

助産婦さんや看護婦さん達がバタバタと動き出した。

寝ているベッドが手際よく分娩台に変化する。手術着を持って外に飛び出す看護婦さん。


そうなると思い切り突然いきみたくなってくる(笑)

「もういきんでいいんですか?」なんて間抜けな事を聞いたりして、次のいきみを待つ。

「いきま~す」と宣言してからいきむ。その脳内では、まだやってこない旦那と息子に「なにやってんだよ」とつっこみを入れまくる(笑)


数回のいきみの後旦那達登場。しかし、ぽか~んと立ちすくむのみ。

ふつ~手を握るとか、応援するとか、何かないのか?

「この役立たず」と脳内で叫び、反対側のベッドサイドにいた看護婦さんに「あなたにおすがりさせて下さい」と熱い視線を送りつづける(笑)


結局会陰切開を行い、なんとか出産。首に臍の緒をぶら下げてました。

すぐ泣かない(汗)。ちょっとの間を置いて「ふぎゃ~」と。


「おめでとうございます」の嵐の後、医師が「臍の緒切りますよ、臍の緒」と繰り返し言う。

検診の時「臍の緒を切らせてください」と話をしていたからだと思うのだけど、やっぱりウチの男衆、誰も名乗り出ない(笑)。結局医師が切ってました。


カンガルーケア中、まだぼけ~っとしている旦那に、「カメラは?カメラ」と促す。

慌てて取り出してました。生まれた瞬間も撮って欲しかったのだけどなあ。しゃーないかあ。


その後胎盤排出。思ったより小さかったです。

会陰の縫合は、検診の時から「抜糸する方向で」と強く希望していたので、医師にもそれを再度伝える。いくら溶ける糸を使うとはいえ、抜糸した方がラクなんですよ。



・初めまして


中の人から外の人になった息子2。


重さ 2690グラム。予想より400グラム減。

身長 47センチメートル。



・それから


本当に2時間も放置されるとは思ってませんでした。


や、体調がよければ、すぐにでも病室に移動だと思ってたんですよ。上の子の時そうだったし。

旦那と息子1はメロメロ状態。あたしはぐだぐだ状態。


2時間後、病室へ移動。どうやら出産が重なりすぎたらしく、産科病棟に空きがなく、婦人科病棟にぶちこまれました。


窓の外に見えた朝焼けが、やたら綺麗でした。


旦那と息子1は「面会時間外ですからっ」とはき捨てるように言われた助産婦さんの言葉に追い立てられるように、一時帰宅。


あたしは興奮がまだおさまらないのか、眠ったり眠れなかったりを繰り返す、そんな午前4時過ぎの出来事でした。